ステッセルのピアノ [音楽]
本日は休暇をもらって(正確には休日出勤の代休)、小学校でミニコンサートを開催しました。
今日行った小学校は全校生徒が80数名とちょっと小さめの小学校で、いわゆる吹奏楽とか金管バンドのようなものがなく、生で楽器の音を聴いたことがない子ばかり。
そこで自分が所属している吹奏楽団がミニコンサートを開催して、生の演奏を楽しんでもらおうというのが今回の企画です。楽団員の中にそこの先生がいたので実現しました。
約30分ほどのコンサートも無事終わり、校長先生と話をしている中でこんな話が出てきました。
「この学校には120年前のグロトリアンピアノがあるんです」
さらに、いろいろ話を聞いてみるとこのピアノ、バルチック艦隊の戦艦アリヨールに積まれていたようで、日露戦争において日本の勝利を決定づけた「日本海海戦」の生き証人でもあるわけです。
自分はピアノが弾けませんので、メンバーの一人に演奏してもらいました。いわゆる今のピアノとはちょっと音色が違うんですね。
ちなみにこのピアノに関するエピソードは作家の五木寛之氏が一冊の本にしてあります。実際にこのピアノを見に訪れたそうでです。
- 作者: 五木 寛之
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 1996/10
- メディア: 文庫
ステッセルとは、日露戦争最大の激戦地であった旅順攻囲戦でロシア側の指揮官だった方で、日本に降伏したのち日本側指揮官の乃木大将へピアノを贈ったそうで、そのピアノも日本(金沢)に現存されているようです。
思わぬところで思わぬ出会いがあるものなんですね。
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