「スカイ・クロラ」 [映画]
久々に劇場で見てきましたが、やっぱり映画は映画館で観るもんですね。
感想:
冒頭で「映画は映画館で観るもの」、と書きましたが特にこの映画は映画館で観ることをお勧めします。
圧倒的な映像とサウンドは、さすが押井守監督です。
大迫力の空中戦はもちろん、背景の空、雲、海まで美しい映像、エンジン音から機銃音、何気ない日常の音までも鮮やかに再現されたサウンドは、映画館でこそ真価を発揮します。
この作品の魅力を十分堪能したいのであればやはり劇場で観るべきです。
一方、押井守といえば、アニメ界では宮崎駿と並び称されるほどの人物ですが、なぜそこまで一般的な知名度が及ばないかといえば、物語の取っつきにくさが原因の一つとしてあげられるのではないでしょうか。
この作品はそれほどストーリーそのものは難解ではないかもしれませんが、所々に出てくる謎については想像力を駆使しないといけない場面もあり、人によっては見終わった後も
「???」
となってしまうかもしれません。それを予防する意味でも公式サイト等で予習しておくことをお勧めします。少なくとも「キルドレ」と「ショーとしての戦争」の意味を知ってから観た方がよいです。
声もなかなか良かったです。プロの声優陣は当然ですが、加瀬亮、谷原章介、栗山千明はそれぞれの個性を十分に発揮していたのではないでしょうか。ただ、個人的には菊池凛子がイマイチしっくりこなかったです。おそらくあえて感情を抑えた演技をしていたんだと思いますが、それだけではちょっと物足りない気がしました。かなり難しい役でしたので、そこはもうちょっとこなれた人を使っても良かったのでは?
この映画には監督から若者へのメッセージが込められているそうです。何を感じ取るかは人それぞれかもしれませんが、そこから何かを感じ取ることができれば、もうすでに「何かを変える事」の第一歩なのかもしれません。
評価:☆が5つで満点。★は半分。
☆☆☆☆(やっぱり押井守はすげぇ)
あ、エンドロールは席を立たずに最後まで見て下さいね。
映像を創るということ [映画]
前回の記事でエキストラ体験のことを書きましたが、その時の待合室での話です。
自分はエキストラ2回目でしたが、たまたま近くに座っていた人たちがエキストラの中でも超ベテランの人たちでした。時間はたっぷりあったので(笑)いろいろと話をさせて頂いたのですが、これもなかなか面白かったです。
こういう現場では、俳優さん達と数十センチの距離まで近づくことも可能で、様子をじっと見ていれば普段かいま見えない素顔も見ることが出来ます。
なのでエキストラ歴数十回、あるいは数百回というベテランの人たちしか知り得ない情報もあったりするんですよね。そのなかには悪い評判なんかもあったりするのですが、まあその辺の話は置いといて、ちょっと感動した話から。
わりと最近なんですが、茨城県内で某大物俳優が主演の映画のロケをしていた時の話。その現場で朝エキストラの人が集合していると、その大物俳優が近づいてきたんです。そして
「今日は皆様ご協力ありがとうございます。よろしくお願いします」。
と言ったんです。
何故その人たちはノーギャラのエキストラに何度も参加するのか。それぞれ理由はありましたが、共通するのは「映画が好き」という気持ち。メジャーな映画から超マイナーな映画、今の映画についてから子どもの頃に観た映画の話まで、いろんな話題が次々に飛び出してきて、話していてもその気持ちは十分伝わってきました。
その人たちが、主演俳優からそんな言葉を投げかけられたときの感動というのはいかほどだったか、それを想像したらこっちが感動しちゃいました。
現場を見てると、1つのシーンを撮影するのにものすごい人数の人たちが関わっていることがわかります。そして、その1人1人が重要な役割を担っていて、みんなが協力し合ってはじめて素晴らしい作品が出来るわけです。例えエキストラといえども”そのひとりになれる”。それだけで十分幸せなんですよね。
ちなみに、その大物俳優とは西田敏行さんです。
「いやぁ~、映画って本当にいいもんですねぇ」
スクリーンデビューへの道険し [映画]
かつて1度だけ映画のエキストラに参加したことがありました(こちらの記事参照)。
しかし!劇場で見たその映画に自分は写っていませんでした。おそらく自分のであろう影が映っただけ(笑)
そして本日、2作目のエキストラに挑戦してきました!!
作品名はまだ正式には決まっていません。
「彼女の一番長い日(仮題)」
監督は「ケラリーノ・サンドロヴィッチ」(ドラマ「時効警察」映画「グミ・チョコレート・パイン」など)
主演「成海璃子」
現場で、すぐ近くで彼女を見ました。一見普通の女の子なんですが、一瞬、ふと目があった瞬間吸い込まれそうになってしまうような、不思議な雰囲気を持った女優さんでした。ちょうど、少女から大人の女性に変わる時に放つ独特の色気?みたいなものも感じましたね。
撮影場所は茨城県庁三の丸庁舎。偶然?前回と同じ場所です。
今回は警察署としての撮影だったので、今回エキストラで募集されたのは
警察署員
刑事
犯人
それぞれ10人ほど。どれになるかは当日振り分けられるということでした。
最初に呼ばれたのは警察署員。選ばれた人は制服を渡されます。
自分は該当せず。ま、想定内です。
次に刑事。全員スーツ持参できているので、選ばれた人は早速着替えます。
自分は該当せず。まぁまぁこうなるとは思っていました。
残るは犯人役。
正直自分はココになるだろうと予測していました。出番的には一番最後でしたが、最も「おいしい」だろうと思われる役です(実際そうでした)。
ところが、残っていた人から3人だけ呼ばれて残った人は待機、という事になりました。自分は待機組です。
予定では撮影は8:30~18:00とされていましたが、犯人役が決まった時点ですでにお昼。
ちなみにお昼はこんな感じ。
カレーにウインナー、串カツ、ゆで卵、ほうれんそうのトッピング、サラダとトマトスープ。味は普通でした。
前回のエキストラの時もそうですが、基本的にエキストラはほとんどが待ち時間なうえに、詳細なスケジュール表など渡されていないため、いつ出番が来るかわかりません。なので待っているだけなんですが結構疲れます。
時間だけが過ぎてゆき、こりゃもう今日は出番無いな、と思った17:45。突然追加の刑事役ということで声がかかりました。本日のラストカットです。完全に油断しきっていたのでもう一度気合いを入れ直し、控え室からいざ撮影現場へ。
ここで、という指定の位置にスタンバイ。スタッフから指示を受けいざ撮影ということになったのですが・・・
あれ???
カメラの一はあそこで、主演の成海璃子ちゃんがあそこの位置、そして自分たちの位置がここ・・・
ここは、ほぼ間違いなくフレームに入っていない!!
さすがにギャラが出るわけではないエキストラに、平日の昼間に来てもらったことを申し訳なく思ったスタッフの人が、一応声はかけてくれたんだなぁと(笑)
まぁ自分もそうだし、他に「出番ナシ」だった人もそうですが、みんな映画が好きで撮影に協力したい、現場の雰囲気を味わいたいという気持ちだからそんなにがっかり、という訳でもなかったんですが・・・やっぱりどこかには写っていたかったなぁ(笑)
強いて言えば最後の最後、ガヤドリというのがありまして、その場のガヤガヤした雰囲気を音だけ撮るというものなんですが、そこは確実に参加したので、声だけは確実に入っていると思います。
前回影のみで、今回声のみ(笑)
スクリーンデビューはそう簡単ではないですね(^_^;
「銀河ヒッチハイクガイド」 [映画]
ストーリー:ごく平凡な英国男性のアーサー・デント(マーティン・フリーマン)は、自宅がバイパス道路建設のために取り壊されてしまうことに。そこで実は宇宙人だった友人から、地球そのものが宇宙バイパス建設のために破壊されてしまうことを知らされる。なんとか救出され、最後の地球人となってしまったのはアーサーは、友人の執筆した銀河系最大のベストセラー「銀河ヒッチハイク・ガイド」を手に宇宙をさまようことに・・・。
感想:
イギリス人とは「紳士の国」である一方、「ブラックコメディ好き」という一面もありますが、この作品はそっちの一面が出た映画でしょう。
アメリカのシモネタ系コメディも悪くはないけれど、日本人は多分こういう作品の方が好きだと思われます。
オープニングとエンディングで高らかにイルカたちが歌う「お魚ありがとう」の歌
重度の鬱でハリボテ感たっぷりの微妙にかわいいロボット
まったく意味不明の「無限不可能性ドライブ」
なんだかかなりいい加減な「宇宙一のコンピューター」
どれも素敵です。
コメディとはいえ決してこぢんまりとしていない、っていうかこんなにスケールが大きいコメディは他にないでしょう。特に「工場」の場面など、「おぉ!」って思いましたね。
終盤は若干強引な気もするので、個人的にはもう15分程度長くても良かったと思います。原作を読んだわけではありませんが、話の展開からするとだいぶ端折っている感がありますので、そうすればもうちょっと話がすんなり進んだかもしれません。
コメディだけれど、ちょっとだけ哲学的なところもあって、でも基本路線は脳天気で良い意味でくだらない。気軽に見るには良い1本だと思われます。
評価:☆が5つで満点。★は半分。
☆☆☆★(モンティパイソン的!?)
「かもめ食堂」 [映画]
「かもめ食堂」
ストーリー:サチエ(小林聡美)はヘルシンキで“かもめ食堂”を始める。
感想:
休日の昼下がり、ビールとちょっとしたおつまみ、そんな風に観たい映画です。
北欧の雰囲気に惹かれてる人。
いわゆる「映画好き」な人。
のんびりするのが好きな人
「食堂」とか「定食」が好きな人。
「ガッチャマンの歌」と言われて歌詞が思い浮かぶ人。
女性。
以上の条件に3つ以上当てはまる人に是非お勧めです。
ストーリー紹介を非常にシンプルにしたのは、その辺はあまり重要ではないから(笑)
登場してくる人物、そのセリフ、その生き方、そして町の風景。それらをそれぞれが感じ取ってもらえればそれでいい。そんな感じの映画です。
評価:☆が5つで満点。★は半分。
☆☆☆☆★(あったかい)
自分は深夜に見たのですが、腹が減ってしょうがなかったです(^_^;
「きみにしか聞こえない」 [映画]
「きみにしか聞こえない」
ストーリー:「鳴らない携帯を持っているほど寂しいことはない」。内気で友だちのいない高校生のリョウ(成海璃子)は、ある日、公園でおもちゃの携帯電話を拾った日から、自分だけに着信音が聞こえるようになる。おそるおそる出てみると、若い男性の声が聞こえてくる。やがて二人は電話がなくてもテレパシーで通話できるようになり、長野に住むシンヤ(小出恵介)と、横浜で暮らすリョウの不思議な交流が始まる・・・。
感想:
最近続々と映画化されている乙一原作の映画です。
自分も乙一の小説が好きで、原作も先に読んでいましたが、期待通りなかなか良かったのではないでしょうか。
もっとも、上記のストーリーを読んで「無理」と思うならやめておきましょう。とにかく、この「2人だけの心の携帯」という設定をすんなり受け入れることが大前提になります。
原作とは微妙に異なる点もありますが、肝となる部分は変わっておらず、映像化するにあたってプラスするところとマイナスするところをうまく調整できたのではないかと思います。
それにしても成海璃子はいいですね。ちょっと今回の設定では美人すぎるような気がしないでもないけれど、シンヤとの会話を重ねることによってちょっとづつ変わってゆくリョウをうまく演じていたのではないでしょうか。
15歳前後の少女にしかない、独特の透明感があって存在感も抜群、このまま成長して欲しい気もするけれど、時間が止まっていて欲しい気もします(無理)。
それにしても、場合によっては自分もこんな年齢の娘がいてもおかしくない年齢なんだなぁと思うとちょっと複雑。
評価:☆が5つで満点。★は半分。
☆☆☆★(乙一すごいよ)
現在公開中の「KIDS」は原作者と監督が一緒ですので、これを観て気に入った方はご覧になってみてはいかがでしょうか。
「となり町戦争」 [映画]
「となり町戦争」
ストーリー:のどかな地方都市舞坂町で旅行会社に勤める北原(江口洋介)は、ある日、突然舞坂町ととなり町の森見町が戦争を始めたことを知る。だがその後も表立った変化は見られず、彼も相変わらずの日々を過ごしていた。そんなとき、舞坂町役場対森見町戦争推進室の香西(原田知世)という女性から辞令交付式の件で電話がかかってくる。
感想:
このブログでも原作本を紹介していますが、一番最初のネタとして上げたくらいとても好きな作品です。
それ故、期待も大きかったのですが、感想としては「悪くはないが・・・」といったところでしょうか。
この作品には様々な要素のが含まれていますが、基本的にはコメディでしょう。それもかなりブラックな。ただし、ただの「お役所風刺」ではありません。その矛先は見る人すべてに向けられています。この物語では「行政事業」として戦争が行われています。
しかし、主人公はそのことに、もっと言えば地域の行政運営そのものに無関心です。そんなこと知らなくても生活には支障がないからでしょう。そんな中、「突然」となり町との戦争に主人公は巻き込まれてゆくのですが、それは本当に「突然」だったのでしょうか?
それを今までいろんなものをスルーしてきたから「突然」のように感じただけであって、本当はずっとつながっていたはずなんですよね。
教育だとか、年金だとか、税金だとか、「突然」改正されたと文句言い出す人もいますが、自ら何の意志も示さなかった人が文句を言うのは筋が違う気がします。
さて、変わって原作ファンとしての意見を言わせてもらえば、もうちょっとキャストを考えて欲しかったなぁというのが正直なところ。
演技も悪くないけれど、主人公と香西さんはもうちょっと若い方がよかったのでは?そうしないと、30代半ば過ぎの主人公にしてはちょっと行動が軽い気が。「主任」もああいうハイテンションな感じよりは、もっと内に秘めた狂気のほうが個人的には良かった気がします。
原作を読んでない人がどう感じるのかはわかりませんが、ストーリーとしては面白いと思いますので、映画好きな人にならお勧めできます。序盤はマッタリ。後半はちょっとだけドキドキハラハラ、そんな映画です。
評価:☆が5つで満点。★は半分。
☆☆★(あんな業務なら大歓迎!?)
そういえばまた自衛隊がインド洋で無料ガソリンスタンドを開店するようですね。
主任風に言えば、それはあくまで「自分の手を汚していない」というだけであって、日本国民はもうすでに戦争当事者であり、それによって多数の死者が出ているという事実を、我々はしっかり受け止めるべきだと思います。
「クワイエットルームへようこそ」 [映画]
「クワイエットルームへようこそ」
クワイエットルームにようこそ 特別版 (初回限定生産2枚組)
- 出版社/メーカー: 角川エンタテインメント
- 発売日: 2008/03/19
- メディア: DVD
ストーリー:フリーライター明日香(内田有紀)は、ある日、目が覚めると見知らぬ部屋にいた。そこは“クワイエットルーム”と呼ばれる隔離された閉鎖病棟で、ナースから薬物とアルコールの過剰摂取により運び込まれたと説明される。どうしてこうなってしまったのか、さっぱりわからないまま入院することになった明日香。そこにいるさまざまな問題を抱えた患者たちと接することにより、過去の自分を振り返りながら今の自分を再発見してゆく・・・
感想:自分は幸運にも精神科にお世話になったことはありません。
だから、実際に「病んでしまった」時にどうなってしまうのか、実のところさっぱりわかりません。
この物語の主人公、明日香も自分がなぜクワイエットルームにいるのか、さっぱりわかりませんでした。でも、それは物語が進むにつれ、それは必然だったことが明確になってきます。
それまでは普通に、なんでも無い日常を送っていたはずだったのに、です。
「あっち側」と「こっち側」というのは実はあまり確な境界線など無いのかもしれませんね。
もともと人間というのは多かれ少なかれどこかが欠けているものです。
この物語で言えば妻夫木聡(の役)よりも蒼井優(の役)のほうがある意味よっぽどまともな人間とも言えます。が、この閉鎖病棟にいるのは蒼井優のほうです。ただ、一点だけ決定的な部分が欠けてしまっているだけなんです。
ちょっと真面目に語ってしまいましたが、この映画は基本的にコメディです。
精神疾患という、一歩間違えると「笑えない」題材ではありますが、そのあたりはきちんと監督もわかって押さえているので大丈夫。
最初の医者役の某監督から彼氏役のクドカン、その後輩の妻夫木くん、まったく精神科にいることが違和感のないハリセンボンとかなかなか笑えます。
キャストとしては、特に女優陣ががんばっています。内田有紀はホントにいい女優さんになっていました。前述の人々もすごくいい味出していますが、なんといっても大竹しのぶ。彼女の存在感は半端じゃないっす。感心するってレベルじゃなくて、ちょっとひきます(笑)すごいです。
最後見終わった後にスカッとするタイプの映画ではないかもしれませんが、個人的にはちょっと考えさせられる良作だと思います。ハリウッド超大作が好みの方にお勧めできるものではありませんが。
この映画を観ても「そんなの関係ねぇ!」と言い切ってしまった貴方。
気が付いた時には「クワイエットルームにようこそ」なんてことになっているかもしれませんよ。
評価:☆が5つで満点。★は半分。
☆☆☆★(女優魂とブラックコメディ)
この映画を観てから、町で和服の女性を見かけると何となく笑ってしまいそうになります。
「キサラギ」 [映画]
面白そうだったので観てきました。実際ホントに面白かったです。
「キサラギ」
ストーリー:売れないグラビアアイドル如月ミキが自殺して1年、彼女のファンサイトの常連である5人の男が追悼会に集まる。5人は、思い出話で大いに盛り上がるはずだったが、「彼女は殺された」という言葉を引き金に、事態は思わぬ展開を見せ始め・・・。感想:
こういう密室劇の場合、ごまかしがきかないので演じる役者と脚本次第なんですが、今回はどちらもとても良かったです。
追悼会に集まる5人に、小栗旬、ユースケ・サンタマリア、小出恵介、塚地武雅(ドランクドラゴン)、香川輝之。うまいのはもちろん、それぞれが適材適所というか、よく個性がでてます。
それにしても香川輝之の存在感はなんなの?先日ドラマで「水木しげる」を演じた時も思いましたが、セリフが云々じゃなくて、雰囲気で演じるといったらいいのか、何も言わなくても伝わってくるものがあるんですよねぇ。
そして脚本もさすがです。二転三転四転五転とする展開は秀逸。後から考えると「???」というところがなくもないですが、次々に話がひっくり返ってゆく展開は観ていて楽しいです。
また、ストーリーだけを見るとこの映画は「密室型サスペンス」ですが、本質は「シチュエーションコメディ」です。
大きい笑いから小ネタ(例えば、みんながビールを飲んでいるのになぜか香川輝之だけはへルシア緑茶を飲んでいたり)、シモネタからパロディまで満載、笑いとしても完成度が高いです。ただ最後の1シーンは余計だったかな?
年に何回も映画観に行ったりしない人に、あえてこの映画のお勧めするかと言われれば正直微妙です。劇場で観るにはちょっと派手さに欠けるところがあるので。
あえて劇場で観るメリットを挙げれば「如月ミキ・ライブDVD」を大画面、大音量で観られることかな(笑)
多分、舞台にしたら抜群に面白いと思います。
ただ、面白いかどうかと聞かれれば、間違いなく面白いと断言できます。
自分としてはぜひ劇場で観ることをお勧めしますが、あまり映画館に行かない、行く機会がないという方も是非、発売、レンタル開始されたあかつきにはDVD等で観ることをお勧めします。
評価:☆が5つで満点。★は半分。
☆☆☆☆(よく考えられた秀作)
もし、例の写真集が出るならば、自分買ってしまうかも(笑)
「バブルへGO!!」 [映画]
以前映画館で観ていながら、紹介できていなかったので。
自分には、どうしてもこの映画は紹介しなくてはいけない義務(?)があるので。
バブルへGO!! タイムマシンはドラム式 スタンダード・エディション
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2007/08/17
- メディア: DVD
ストーリー:国の借金が800兆円に膨らみ破綻寸前の2007年、元カレの借金を背負わされ、母・真理子(薬師丸ひろ子)まで突然亡くして八方塞がりの真弓(広末涼子)を、財務省官僚の下川路(阿部寛)が訪ねる。実は真理子は死んでおらず、諸悪の根源であるバブル崩壊を阻止すべく1990年にタイムスリップしたまま行方不明になっていると言う。17年前に戻って真理子を探してほしいと頼まれた真弓が乗り込むタイムマシンは、なんと古びたドラム式洗濯機だった!
感想:以前からこのブログを見ていただいている方なら覚えているかも知れませんが、自分としては絶対に観なければならなかった映画です。
なぜ観なければならなかったのか、それは・・・
自分が出演している(かもしれない)から!(こちらの記事参照)
この映画のストーリーだけを見るとなんだか深刻そうな話ですが、実際のところは「いやぁ、あのの頃は楽しかったねぇ♪」なんていう軽いノリで、バブルの頃の思い出にふけってしまおうという映画です。
舞台となった1990年はまだ自分は中学生。バブルの恩恵になど全然あずかれなかったのですが、何となく世間が浮かれてるなぁくらいは感じてましたし、きっと自分たちが社会人になる頃も、楽しい日々が待っているのだろうという漠然とした期待感はありました。
結果はみごとに就職氷河期に突入しており、完全に当ては外れましたが。
無駄に豪華で、過剰に派手、未来についてこれっぽっちも悲観していなかったあの時代。
嗚呼すばらしきかなバブル。
俳優陣がいいですね。すっかりコメディも板についた阿部寛に、脳天気な現代っ子そのままを表現した広末涼子、見事に(?)20代まで演じきった薬師丸ひろ子、時代によってキャラクターを見事に変える劇団ひとりも、なかなかはまってます。
また、ほんのちょい役で、しかも本人役で出演しているスペシャルゲストにも注目です。ただ、これはネタバレすると面白くないので実際に観て確認してもらった方がよいでしょう。
深刻な映画もいいけれど、たまにはなんにも考えないで観られるこういったタイプの映画もいいものです。
誰にでもお勧めできる作品ではありますが、やはり「バブル時代」を生で体験した当時の女子大生だった方や、会社の経費を使って繁華街で飲みまくったバブリーマンだった方が、より楽しめるのではないでしょうか。
自分は若干外れていますが、それでも映画の中で「ダイヤモンド」が聞こえてきたときは、ちょっと胸が熱くなりましたね。
自分の子ども達と一緒に
「こんな時代もあったんだよ」
なんて語り合うのもいいかもしれません。
評価:☆が5つで満点。★は半分。
☆☆☆★(面白いコメディ作品というのは結構貴重)
あ、そういえば自分はどこにいたのかって?結論から言えば・・・
写ってませんでした!(笑)
でも、なんと自分の上司がばっちりエキストラで写っていました!おもわず映画館でひっくり返りそうになりましたよ(笑)