これまでの環境対策まとめ [水・環境問題]
せっかくグリムスも始めたことですし、前回で300記事とキリもいいことからこのあたりで一度環境対策についてブログで語ってきたことのまとめをしたいと思います。
まず、自分が環境問題に関心を持ったのは欧州出張での、とくにドイツでの出来事が大きかったです。
そこで見たこと、感じたことがあったからこそ今の取り組みがあるといっても良いでしょう。
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そこで学んだことや、そこからさらに調べたことの一部をみんなに伝えようと記事にもしました。
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水の話(1) 水の惑星?
水の話(2) 世界の水は今
水の話(3) バーチャルウォーター
水の話(4) 水問題は食問題
水の話(5) 上下水道の民営化
ただし、どういうふうにまとめるか全然考えていなかったため、まだ話としては終わってないんですが・・・。これから続きは考えます。多分(笑)
しばしお待ちを。
そこから現在ではいろいろ実践しています。まずはマイカー通勤から電車・バス通勤への切り替え。車は売ってしまいました。維持費とか考えると、省コストの面でもよかったですね。
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電車で通勤
細かいところでは水筒の持参なんていうのもありました。ただ、正直今はやってません(笑)
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みんなでmy水筒
それから忘れてはならないのが家について。設備面での検討や太陽光発電の導入、それから庭の家庭菜園もりっぱな環境対策です。記事になっていない部分でも、サッシは全てペアガラス(光触媒加工)を使用したり、高断熱、高気密といった面でも多少お金をかけました。
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植物も生きているんだなぁ
基本的には「自分が出来る範囲のことをやってみよう」なので、そんなにつらい思いをしたようなことはありませんでした。まあ茨城という田舎で車がないのは若干不便ではありますが、嫁さんの車もあるのでどうしてもの時はさすがに借ります。通勤だけ考えれば今は全然問題ありません。
これを参考に、みなさんも自分が出来る範囲内でいいと思いますので、そこから一つでもなにか始めてみてはいかがでしょうか。
グリムス始めました [水・環境問題]
グリムス始めました。
グリムスとは? (以下ホームページより抜粋)
グリムスは、ブログで苗木を育てる育成ゲームです。育成中の苗木はブログパーツとしてあなたのブログに貼り付ける事が可能です。
苗木は ブログエントリー(投稿)によって成長します。ブログエントリー毎にぐんぐん苗は成長していきます。苗から大人の樹までの成長パターンはのべ3,000以上!中には出現率の低い幻の樹や、一定本数のグリムスを育てると表示されるプレミアムブログパーツなども存在します。
大人の樹へ成長すると、実際の森へ苗木を植樹します。「ブログエントリーでエコアクション」をキーワードに、みんなの樹が成長した分だけ、地球上に苗が増えていきます。
ようはブログに記事をアップすればするほど、ブログパーツの木が生長し、成長しきると実際にこの地球上に植樹されると言うことです。環境に関心を持ち、ブログで皆様のお役に立ちたいと考えていた自分にはうってつけのサイトです。
こういうのがあるとブログを更新するモチベーションにもなると思うし、これからも地球環境のような大きい話だけではなく、身近な家庭菜園も一つの自然だと思うし、環境問題だけじゃなく、いろいろな話題について記事にしていきたいと思います。
今回で300記事。今後とも宜しくです!
電車で通勤 [水・環境問題]
新居へ引っ越したのに伴い,今まで自家用車通勤だったのを「徒歩+電車+バス」に切り替えました。
通勤時間は今までより増えたし、お金もかかるけれど、それでもあえて変更した理由はいくつかありまして、
1.嫁さんのため
今までは自分の車を売ってしまったため、嫁さんの車で通勤していました。実家にいれば誰かしらの車はあるんだけれど、新居に引っ越してしまった現状では自分が乗っていってしまったら車がない状態になってしまいます。
茨城の片田舎での車無しの生活は主婦とはいえ不便。よって自分が電車通勤にすることにしました。
2.環境のため
自家用車を使用せず、公共交通機関を使用することでCO2を削減することが出来ます。わずかではありますが、やはり出来る限り貢献したいです。
3.健康のため
自宅から駅までは約1km。近いと言えば近いですが、毎日歩くとなれば今の運動不足も若干解消されるかも?
それにしても12月になったとたんにこの寒さ!
小中学生の頃はこれでも普通に徒歩通学していたわけで、堪えるなぁと思う自分はただ単にまだ慣れていないからなのか、あるいはもうすでにオッサンになってしまったからなのか、現時点では不明です。
みんなでmy水筒 [水・環境問題]
自分の場合、毎日通勤で往復110km、それに加えて仕事で1日200kmほど車を運転する日もあります。
そういった長距離運転で一番怖いのが集中力が切れること。それを防止する意味で、常に冷たいペットボトルを携帯し、ちょっと疲れてきたら飲むということで集中力を保っていました。
しかし、あるとき1日2本のペースで消費した空のペットボトルが山積みになっているのを見て、こりゃあイカンと直感的に思いました。あまりにもペットボトルを、つまりエネルギーを無駄に消費しているなぁと思ったのです。
もちろん、空のペットボトルはリサイクルには出します。
でも、リサイクルなんていうのはやらないよりはマシという程度のことで、ペットボトルを運搬するエネルギー、洗浄するエネルギー、粉砕するエネルギー、溶かして形成するエネルギーを考えると、一番良いのは当然ながら「消費しないこと」なんです。
で、これを買いました。
いわゆるサッカー選手が試合中に飲んだりしているあの容器です。1リットル入ります。
キャップをはずすと飲み口が出るためにそのままゴクゴク飲めます。
カバーをはずすとこんな感じ。アルミホイルを巻いたのは嫁さんのアイディア。より保温性を高めるためです。
500mlのペットボトルと比較して。若干かさばるけれど大きめのカバンなら入ります。
環境問題なんて言うと、あまりにも話が大きすぎて自分の生活の中でどう取り組んでいけばよいのかわからないという人もいるかもしれません。
そこで、この「my水筒」はいかがでしょう?
水分をこまめにとることはダイエットにもなります。
また2リットルのペットボトルをまとめ買いしておけば良いので、いちいちその都度買うよりも断然お金もかかりません。自宅で作った麦茶や粉のスポーツドリンク等ならなお良いでしょう。ちなみに自分のこれはカバーを含めても1,300円くらいでした。
そしてなにより、「自分は地球環境保全に協力しているんだ」という気持ちを持つことが出来るようになります。
my水筒の種類については、いろいろ見て回ったけれど、デザインやら容量やらでなかなか気に入った物が見つからず、結局これになりました。
もしちょっとこういったデザインの物は・・・というのであれば、アウトドアショップやスポーツ用品店、その他生活用品を扱っているところにはあると思いますので、自分の気に入った物を探してみてはいかがでしょうか。
例えば
SIGG スイスネス0.6L スイスクロスダークブルー 0.6L 10445
- 出版社/メーカー: Sigg
- メディア: スポーツ
こんなのもあります。
皆さんにも「my水筒」。お勧めです。
条件:地球に優しく、お財布にも優しい生活をしたい人
水の話(5) 上下水道の民営化 [水・環境問題]
過去ログ:水の話(1) 水の惑星?
過去の記事でも触れたように、現在、世界各地で清潔で十分な量の水の供給がされていない状況があります。
それらについては国連も黙って手をこまねいている訳ではなく、2000年の国連ミレニアム・サミットにおいて、2015年までにこうした人々の割合を半減する目標が宣言されています。
しかし、そのためには相当巨額の設備投資が必要となりますが、それらの資金を公共部門のみに頼るのは限界があります。
そこで浮上してくるのが「民間資金による水道の整備、運営」です。
上下水道事業は先進国・途上国を問わず多くの国で長い間公共セクターが提供することが当然と考えられてきました。しかし、すでに地球上の全人口60億人のうち4億人が民間による上下水道サービスの提供を受けており、さらにこの割合は年間10%の割合で増加し、2015年には10億人に達するものと予想されています。
つまり、世界の水道において民間資金の活用というのは、それほど珍しい事ではないのです。
日本では馴染みの薄い発想ではありますが、フランスでは1世紀以上にわたり民間企業によって水道の運営がなされており、実はそれほど唐突なものではありません。
※参考:フランスの浄水場
また,先進国においても環境保護意識の高まりによって、年々厳しくなる水質基準や廃棄物処理基準をクリアするための新たな設備投資需要と、上下水双方での老朽化した施設の更新需要が拡大しています。
こうした中、世界中の多くの政府で財政難を抱えている現状もあり、自治体が財源と技術を求めて民間委託や民営化を図る動きが加速しているです。
※参考:イギリスの場合
しかし、民間企業によって水道事業が寡占化されることについては、各国のNPOや環境保護団体から「水の商品化」につながるとの反発も起きています。また、実際に水企業によって管理されている水道において、世界各国で様々なトラブルが報告されています。
次回からは、それらの具体的な事例について紹介したいと思います。
つづく・・・
すべての大人たちへ [水・環境問題]
今日は9月11日。だからといって特別な記事を書くつもりはなかったのですが、これを見て気が変わりました。
あまり無粋なコメントはしません。
ただ、これを読んで心打たれました。すべての大人たちはこれを読んで一度考えるべきだと思います。
本にもなっているようです。
あなたが世界を変える日―12歳の少女が環境サミットで語った伝説のスピーチ
- 作者: セヴァン カリス=スズキ
- 出版社/メーカー: 学陽書房
- 発売日: 2003/07
- メディア: 単行本
水の話(4) 水問題は食問題 [水・環境問題]
過去ログ:水の話(1) 水の惑星?
日本では現在(2005年)小麦の86%、大麦の92%、大豆の96%、とうもろこしに至ってはほぼ100%輸入に頼っています。つまり、米を除く穀物のほとんどを輸入に頼っていると言っていいでしょう。
穀物を1t生産するのに水が1000t必要とされています。つまり、穀物を1t輸入すると言うことは「バーチャルウォーター」を1000t輸入していることになります。
ちなみに、食パン1斤をバーチャルウォーターに換算すると、なんと500~600リットル相当の水を消費していると同じ計算になります。
その他、日本には果物や、木材、工業製品などを合計すると、輸入された「バーチャルウォーター」はなんと640億tにもなり、日本での水消費量の合計が約890億tですから、実質1.7倍の水を日本人は消費していることになるのです。
現在穀物の輸出国である中国ですが、先にの記事にもあったように、これからますます深刻な水不足となります。また、日本がそうだったように中国も近代化に合わせてライフスタイルが変化してきており、パンやビザなどの消費量もどんどん増えているようです。
もし、中国が自国の生産量だけでは足りなくなって穀物輸入国になった場合、これからもアメリカを初めとする国々が、日本に今まで同様に食料を売ってくれる保証など何もありません。少なくとも、今の値段では買えないでしょう。
また、日本に輸入された穀物の58%、半分以上は人間が食べるわけではありません。家畜の餌となります。本来牛は草などを食べていれば十分なのですが、それでは肉が固くなります。肉汁たっぷりの焼き肉やステーキを食べるという贅沢のために、1億2000万人の日本人は世界の穀物輸入量の約1割もの大量の穀物を輸入しているのです。
家畜を育て上げ出荷されるまでに食肉1kg当たり、ブロイラーで2kg、豚肉で4kg、牛肉では8kgの飼料が必要とされています。
牛ステーキ200gを食べた場合、いったいどれだけのバーチャルウォーターを消費したことになるのか、計算してみて下さい。
確かに肉汁たっぷりの焼き肉は自分も好きです。しかし、その裏にはこういった事実があると言うことを、日本人は認識すべきです。
さて、次からは世界では実際に水を巡ってどのような問題が起きているのか、探ってゆきたいと思います。
水の話(3) バーチャルウォーター [水・環境問題]
過去ログ:水の話(1) 水の惑星?
日本は水輸入大国である、と聞いて意外な気がする方もいるかもしれません。
確かに、日本の気候を考えても、年間降水量は約1,700mmと世界平均の約2倍もあります。しかし、それが国民1人当たりの降水量でみると世界平均の4分の1程度でしかありません。
また、1年間における降水量も季節により大きく変動し、近年では集中豪雨となる場合もあるため、我々が利用できる水の割合はそれほど大きくありません。
つまり、我々が考えるほど日本は水の豊かな国ではないと言えます。
それにしても、普段生活していてもそんなに水を輸入しているとは考えにくいかもしれませんね。
実際に、石油のようにタンカーで輸送されてくるわけでもなく、外国とパイプラインでつながっているわけでもありません。
そんなにミネラルウォーターの消費量が増えたかぁと考えてしまう人もいるかもしれませんが、それもちょっと違います。
問題としているのは、水の間接的輸入「バーチャルウォーター」です。
どういうことかというと、農作物や工業製品を作る際には必ず水が必要になります。それらを外国から輸入するということは、そこで消費された水を外国から買うことと同じだという考え方です。
その「バーチャルウォーター」の内訳について、次に説明したいと思います。
水の話(2) 世界の水は今 [水・環境問題]
過去ログ:水の話(1) 水の惑星?
国連によると、現在世界の31カ国が切迫した水の問題に直面しており、約11億人の人々に安全な水が供給されていません。
つまり、6人に1人はまともな水すら飲める環境にないのです。そのことによって年間500万人以上の命が失われています。戦争における死者の10倍以上です。
それは今後も人口の増加や水資源の減少をうけ、2025年には世界人口の3分の2が深刻の水不足に直面することになると言われています。
20世紀には石油を始めとしたエネルギーを求め、たくさんの戦争が起きました。そして21世紀には水を巡って戦争が起きるかもしれません。その予兆はすでに始まっています。
例えば、お隣の中国。
現在中国には世界の約5分の1の人口を抱えています。しかし、中国には全世界の淡水の6%しか無いと言われています。しかも、今中国は近代化のまっただ中。水洗トイレやシャワーなどの設備や鉄鋼、電子機器など大量の水を使用する工場の増加により、年々1人当たりの水消費量は年々増加しています。
結果的に今現在では、昔からあった農地は干ばつに襲われ、あれだけ大きい黄河でさえもまったく海に注がなくなる日も珍しくないそうです。
私たちは日本は島国なんだし、水なら自分でまかなえるから、そんなことあまり関係ないと思っているあなた。日本が近い将来、水争奪戦に巻き込まれないという保証はありません。なぜなら、日本は世界でも有数の水輸入大国だからです。
水の話(1) 水の惑星? [水・環境問題]
私、昨年まで水に関する職場にいまして、その関係で海外にも行かせて頂きました。その中で学んだことを、感じたことを職場には当然レポートという形で提出しましたし、このブログでもその時の報告を書かせて頂きました。(カテゴリー「海外」の中に記事はありますので暇なときにでも読んで頂けたら嬉しいです)
しかし、本当に伝えたいことは他にあります。
そこで不定期ながらその辺の話をしてみようかなと思い今回の記事を書かせて頂きました。
この地球は海、湖、河川、地下水など美しい水にあふれ、水の惑星と言われています。
しかし、そのうちの97.5%は海水で、淡水はわずか2.5%しかありません。しかも、淡水のうちの多くは南極や北極の氷、もしくは利用すること自体が困難な地下水などであるため、実際に我々が利用できる水は1%にも満たないと言われています。
今、私たちは蛇口をひねればきれいな水が出てくることを当然のように思っているかもしれませんが、「水」は無限にあるものではなく、決して無駄には出来ない貴重な資源なのです。
これから水のこと、そして我々が何をしなくてはいけないのかということをちょっとずつ話していこうと思います。